不思議な風

不思議な風…と言っても、実際に木の葉が揺れたり人の髪がなびいたりとかっていう風ではなくて。風なんて吹いていないはずなのに、自分にだけふっとした瞬間吹くというか、頬に伝わるような、そんな風でしょうか。

周囲を見渡せば風なんて吹いていないのに、自分にだけほんの一瞬か長くて2~3秒位の。

で、その風が自分を包むとどんな感じか? と言うと、自分の辿ってきた過去のワンシーンが後頭部辺りかな? そこに映像として浮かんでくるのですよね。その時々によって風の香りというのか、身体の一部を撫でるような感じとかが微妙に異なってはいますが。

その過去のワンシーンは、自分にとって特別な思い出とかっていう類ではないことが多く、あぁそういえばそんなコトもあったかな、っていう感じの他愛もない出来事且つ自分でもすっかり忘れていた、っていう場合がほとんでしょうか。そこが不思議なのです。忘却の彼方に行ってしまっていて、自分でもウェイトを置いていたような出来事でもないのに。

そして不思議の続きは、その(他愛もなかったり忘却の彼方だったりした)ワンシーンが妙に懐かしかったり、心が一瞬その時に戻りたがっているっていうか、そんなような感覚を明確に覚えることかな。

MEMO
Exposure:0.0025s (1/400)、Aperture:f/5.6、ISO:640、+0.3EV