大江健三郎氏が執筆し、何十年も昔に発表された「セブンティーン」(及びその短編を含む『性的人間』)。
登場人物の内面性の澱みたいなものが、今の混沌とした社会にあっても時代錯誤を感じさせずにクロスしてると感じてしまうのは私の偏見かな?
空想される曇よりとした空気に、何か一種独特なセンチメンタルさを覚え、現実のしがらみが嘘っぽく見え過ぎちゃった時なんかの心の軌道修正に、たとえ新鮮さは薄れてしまっていくとしても読み直したくなります。
セブンティーンだけをというのではなくて、短編集「性的人間」と、あと「見るまえに跳べ」でしょうか。
MEMO
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