そういえば、君の名は。

そういえば・・・と何だかふと思い立ち、Amazonビデオを検索してみたら、昨年大ヒットした「君の名は。」がリストにあったので観てみました。

一度は観てみたいと思っていたからです。

何故観てみたいと思ったのかはかすかに覚えていて、どこかのサイトで宣材用のボディコピーみたいのを昨年読んで、ああ、こういうの興味あるかも、ってその時感じたからですが。

鑑賞後の個人的な感想としては、是非とかではなくって、ほとんど感動を覚えなかったというのが正直なところでしょうか。

そんな感想を持ちつつも、どこが自分に合わなかったのかちょっと考えてみたりしてみたのですけど、アニメだからというわけじゃなさそうだし、時空と言えば時空が絡んでいる類だからというわけでもなそうだし(ちなみに、アニメや映画じゃないけど時空モノかな? と思える節もある「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」は好きだったりしますし)。

で、何となくですが感じたのは、ヒューマニティーさを覚えなかったからかな? って。

ヒューマニティーというと語弊があるかもしれませんが、主要な登場人物の人間味みたいのがある一定の角度を保ちつつどこかで境界線を超えない深度で表現されている(描かれている)ような感じが私にはしたから、っていう意味合いでのヒューマニティーってことなのですが。

もしくは、単に、宣材用のボディコピーを読んで覚えた*興味*とのギャップを感じてしまったから、なのかも…。

P.S. August 13, 2017

当初のエントリーで

*ある一定の角度を保ちつつどこかで境界線を超えない深度*

と記したのですが、その辺りあまりに抽象的かな? とも思えたので、少し補足みたいのを。

端折って言ってしまうと、感情の部分では、こういう事があったらこういう気持ちになる、とか、こいういう事があったらこういうリアクションをする、とか、そういうのがある意味既出というかその手合のテキストっぽいものがあればその類をトレースしたような、と私には感じられたのかもしれません。

感情を伴う個別のセリフにもそういう感想を覚えたので、脚本を書かれた方の体験とか、観察とかから誘発されるアレンジメント等があまりブレンドされていないのかな、みたいな…。

また、そういうトレース感みたいのが作画やストーリーにも私的には感じられたので、その辺りの諸々と上述の感情のアウトプット絡みの要素等が相まって、感動を覚えなかったのかな? と思ったりもしたのですよね。

これじゃあまり補足にはなっていないかもしれませんが。

でも、「君の名は。」を否定的に捉えているわけではなくて、何を以ってあれだけの人を動かした(動員人数があった)のかな? というのが私には理解が及ばなかったので、ちょっとだけ考えちゃったわけです。

理解が及ばない自分自身に対しての疑問ということもあったので。

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