昔、かなりの高熱を出して病院に行った時のこと。問診の一環で血圧を測ってもらったら、上が200近くもあって、看護師さん(その当時は看護婦さん)曰く、「まだ若いのに・・・」ということがありました。
僕も、血圧が高いというのはあまり良くないんだろうなあと、漠然とした知識として頭では理解していましたけど、白衣を着た人にまざまざとそういうふうに言われると、なんだかとても不安になったことを覚えています。
でも、結局は、再度測定し直したら110-70位で正常値だったので、高血圧症という診断には至らず、まあ一安心だったのですけどね。
こういうふうに、病院で血圧を測ると妙に高い数値になるのって、白衣高血圧というものらしいのですが、でもそれって、緊張したシチュエーションだと血圧が上がるってことですよね。となると、緊張するイコール平常時より異常に数値が上がる、ってこと自体にもちょっと問題ありなんじゃないかな? と思ったわけです。
つまり、白衣云々じゃなくても、緊張すると異常値になりやすいってことですが。
で、そんな想いがきっかけとなり、自分はどんな時に血圧が上がっているんだろう? っていうことに興味が湧き、家庭用の血圧測定器を購入して毎日いろいろなシチュエーションで測定をするっていう実験をしていた時期がありました。
測定は、トイレの最中だとか、興奮するスポーツ番組を観ている時だとか、人が一緒にいて「え?」と思われるような時も含め、それこそ様々なシチュエーションでやっていました。傍目からはまさに血圧測定マニア、っていう感じで。
そんなことをやっているうちに、自分の行動パターン別の血圧の平均値が分かってきたりして、へぇーなるほど、と、なんだか妙に感心したりもしていました、当時は。
でも、ちょっと視点を変えて考えてみると、血圧って平常時が同じ位の数値の人が複数いても、人によって上下の幅や、上下する要因が異なっていたりすることも大いに有り得るんじゃないかな? とも思うのです。落ち着いている時の数値は、当然だけど心身共に安静な状態の時の目安であって、人によって興奮するシチュエーションなども異なるだろうし、また、興奮時のシチュエーションが同じでも体質や性格によって数値の上下の幅が違ってきたりもするんだろうな、と思ったりするのですね。
なので、平常時が平均値だからといって一概に安心できるのかな? ってことなのですが、どうなんでしょう?
それと、なんかこういうのって、表面上から伺い知る人の性分等の側面とも似ているんじゃないかな、って。
「あんなことをするなんて・・・」「普段はとても温厚な人に見えたのに・・・」
という類ですが。まあ、人だけに限らずかな? そういうのって。企業とか…いろいろですが。
ちなみに、当時の測定平均の一部を示すと、下記のような感じでした。
測定状況 | 血圧(上) | 血圧(下) | 測定回数 |
---|---|---|---|
平常時 | 110 | 70 | 約50回 |
入浴直後 | 130 | 80 | 約30回 |
ボクシング観戦とか | 160 | 110 | 約25回 |
わりと呑んでいる時 | 130 | 90 | 約10回 |
もう怒り心頭って時 | 180 | 120 | 約2~3回 |
パニクってガクブル | 190 | 130 | 約2~3回 |
上記以外のシチュエーションの記録も、当時のノートには記されてますが、まあ、こんなのはあくまでも僕個人のシャレみたいなものですから、これくらいで。